かりんとうblog

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棲霞寺  風景

一応観光地というか、信仰の対象なので露店をちらほら見かける。
でも客が少ないのか商売気がないのか男たちはこうしてる。

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一度、中国土産の象棋を教わったことはあるけど忘れました。
最近はじっくり考える心の余裕がないです。

お次は、お米に字を描いてくれるお兄さん。

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拡大するとb0054886_14513867.jpg

先生を待たせておろおろする僕らをよそに、
マイペースでゆっくりじっくり描いてもらいました。

続いて 『棲霞寺 1937』
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by gongduck | 2005-10-31 00:06 | 05江蘇省 火山灰の旅

棲霞寺

南京博物院での作業も目処が立ち、郊外の棲霞寺へ。
予習なし、予備知識ゼロの状態での訪問でした。

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遣唐使に随行した空海が、長安からの帰りに寄った寺だそうだ。
南京の東、揚子江の南岸に所在し、山麓に現在の伽藍が、山中には石窟が残る。

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舎利塔と毘盧宝殿

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毘盧宝殿背後の石窟と南朝の石仏(頭部など白い部分はセメント復元)
裳掛座の様子が法隆寺釈迦三尊像を思わせる

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山の中腹に所在する石窟
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by gongduck | 2005-10-30 14:42 | 05江蘇省 火山灰の旅

伝統

伝統という言葉。
最近、なんだか熱い言葉ではある。
しかし、いまいち実態のない言葉でもある。

 普段、比較的古い時代のことを考えてるからかもしれないが、何かが語られている場で、そこで伝統という言葉が聞こえたとき、つい耳に引っ掛かって立ち止まってしまうことが最近増えている。伝統という言葉、考えてみると怪しくて仕方ない言葉なのだ。こうなるともう、伝統を口にする輩は、最初から疑ってかかっていいくらいに。

 皇室典範会議とやらが女性・女系天皇容認で一致したそうだ。そんな記事を見た。正確にはそんな記事を引いてるblog記事を見た。関心のない人間には、特にこれといった抵抗のない記事なのだが、ここで伝統という言葉が燦々と登場する。

 万世一系とされる皇室は、ところどころ女帝も存在するもそれは中継ぎ的女帝にすぎず、ずっと皇位は男系によって継承されてきた。という伝統があるとのこと。
(ここでは継体天皇(26代)のことは触れずにいよう)

 伝統という言葉が出てきたところで、少し立ち止まって考えてみよう。
ここで言われる伝統とは、正確に言えば男系皇位継承の原則である。かならずしも女帝という可能性は除外されないことの注意したい。その伝統に従えば、愛子皇太孫自身は徳仁親王という皇族を父に持つことで取り合えずは問題から除外される。問題とされるのは、将来、民間人の夫?婿?を迎えた際の愛子天皇の皇子の扱いである。その子は女(母)系は皇族なのだが、男(父)系では民間人に堕してしまう
男系継承という伝統をキーに正確に読み解くならばこんなところだろう。

 気付かねばならないのは、愛子天皇という女性天皇そのものは、男系継承という伝統に反するものではないということである。本当に男系継承の伝統を危うくしているのは、皇位継承者と民間人の婚姻なのである。伝統に忠実にあろうとすれば、愛子現皇太孫と民間人の婚姻が問題なのであって、将来の愛子女性天皇が伝統に反するのでは決してない。そして、この伝統(に反するというより)を危うくする皇位継承者と民間人の婚姻形態は(一夫一婦制も含めて)、明仁親王(現天皇)と美智子さんの婚姻に端を発している。
 考えてみると男系継承という伝統は、女性天皇の可能性を否定する根拠にはなり得ない。男系継承という伝統を根拠に物を言うのなら、まず(一夫一婦制も含めた)明仁親王と美智子さんの婚姻を批判しなければならない。
 ちなみに僕は女性天皇も否定しないし、男系継承にも拘らない立場である。だから今回、妙な伝統なんて言葉を振りかざしたりもしない。そんで、政治家にしろ学者にしろ、一々何とか会議とかやってないで、どうして家族のことはその家族で決められないのかと疑問に思う。さすがに個人の問題とまでは言わないけれど、家族でもない他人が容認したりしなかったり、伝統だなんだ言うのも憚れるなぁと書いてしまってから感じている。


追加
 最近、靖国を伝統という言葉で語ってみたり、専業主婦のいる家庭を日本の伝統的家庭形態と呼ぶ声が聞こえてきたりする。これはどのくらい古ければ、またはどのくらい持続すれば伝統と呼んでいいのかという問題なのだけど、これも一度考え直してみていい伝統だったりする。
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by gongduck | 2005-10-28 21:17 | ことば

ひと息

先週土、日曜と、3月に韓国で行った調査の成果報告と
11月の調査に向けての話し合いでした。
先月の南京調査の報告もあったので、その準備であたふたでした。

別口で留学時代の友人も来ていたので、終わった月火は何だか脱力状態でした。
さすがに今週中は急な仕事も入らないだろうし、
今のうちに授業のレポートでもやっとこうと思います。


 追加

何と、帰国後の整理作業にお金が出ることになりました。
60時間分。
時給は秘密。

そういうつもりの仕事じゃなかったから、嬉しさもひとしおです。
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by gongduck | 2005-10-26 15:31 | 日々のこと

丹波栗の頂きもの

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     円亭からのお土産

    


    歯で剥いて食べました
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by gongduck | 2005-10-18 18:43 | 日々のこと

貴賓楼の江南美人  於南京夫子廟

南京博物院考古研究所所長と太平天国博物館の館長さんに招待されての南京の夜。
多分、今回の調査で一番いいものを食べたはずなんだけど、
白酒のせいか、どんなもの食べたのか思い出せない。。。

いや、食べたものが思い出せないのは、こっちの印象が強すぎるから。

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ちなみにこれは僕の撮った写真じゃない。
(僕はこんなやらしい写真は撮りませぬ)
個室で食べたんだけど、食べてる後ろで歌を歌ってくれたり
演奏してくれる。

古の文人たちはこうやって音楽を聴きながら、
酒を飲みながら、詩を詠んだんだと。

貧乏性?の僕には、弾いてくれてるのに
ちゃんと聴かないのは申し訳ないような気がして、
とても食べながら、飲みながら聴くなんて
芸当はできませんでしたです。はい。

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従業員教育なのか、店のランクによって応対が全然違った。
さらに働いてるお姉さま方の容姿が露骨すぎるくらい違った。
そういうわけで、料理の味は覚えてないけど、
この貴賓楼が一番だったんだと思います。。。


司馬遼太郎が『街道を行く 中国江南のみち』で
「美人の産地」としての江南(蘇州)に触れている。
司馬さんが旅したのは文革も終わった81年。
司馬さんの目に、江南の女性は
この町-中国のどこでもそうだが-の娘たちは、人目を引こうとする文化を、いまのところ忘れている
と映っている。
ただ司馬さんのいう美人(文化)とは、
一種の催眠作用であって、まず自分が美人であると思い込み、
さらに相手が彼女を美人であると錯覚することで成り立っているもので、
つまりは自己と他者への催眠作用を成立させる重厚な文化のこと。

司馬さんの旅から四半世紀を経た江南美人でした。
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by gongduck | 2005-10-16 21:52 | 05江蘇省 火山灰の旅

南京のすっぽん

美人蛙ザリガニにつづき、
南京は明故宮大酒店で食したスッポン。

泳いでおります。

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この日かかった晩飯代の8割は、白酒とスッポンが持って行ってしまった。。。
なんちゅう食事や。。。
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by gongduck | 2005-10-15 21:17 | 05江蘇省 火山灰の旅

간 【肝】/尹東柱

간    윤동주                    肝    尹東柱

바닷가 햇빛 바른 바위 위에          波打ち際 日の照りつける岩の上に
습한 간을 펴서 말리우자.            湿った肝をひろげ干す

코카서스 산중에서 도방해 온 토끼처럼   コーカサス山中より渡り来た兎のように
둘러리를 빙빙 돌며 간을 지키자.       周囲をぐるぐるめぐり肝を見張る

내가 오래 기르는 여윈 독수리야 !       私が久しく育みきた痩せハゲワシよ
와서 뜯어 먹어라, 시름없이           飛び来たりて毟り喰らえ,憂うことなく

너는 살찌고                    お前は肥え太り
나는 여위어야지, 그러나           私は痩せ衰わねば,しかし

거부기야 !                     亀よ
다시는 용궁의 유혹에 안 떨어진다.     もう二度と竜宮の誘惑には陥らぬ

프로메테우스 불쌍한 프로메테우스     プロメテウス 哀れなプロメテウス
불 도적한 죄로 목에 맷돌을 달고       火を盗んだ罪により 首に石臼を掛けられ
끝없이 침전하는 프로메테우스.       果てしなく沈み続けるプロメテウス

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『하늘과 바람과 별과 詩』
  空と風と星と詩       未来社

간【カン・肝】とは肝蔵のこと

ここにはふたつのモチーフがある。
ギリシャ神話に登場するプロメテウスの説話と韓国の竜宮伝説である。
コーカサスという地名、また肝を啄ばむハゲワシはプロメテウスの説話に由来し、
一方、兎、亀、竜宮、そしてまた肝も韓国の竜宮説話に由来し、肝が両説話を結ぶ。

プロメテウスは取り上げられた火を密かに人間に返したことでゼウスの怒りを買う。
コーカサスの山頂に縛り付けられ、大鷲に肝臓を啄ばまれるという刑を受ける。
しかしティタンという神族であるプロメテウスの肝臓は、啄ばまれる度に再生し、
その苦しみはヘラクレスによる解放まで続く。

韓国の竜宮伝説は、日本の浦島太郎とはまた少し違う。
おそらく竜宮伝説自体は中国の道教思想から来るものだろうが、そのあらすじは
あるとき、竜王が病気になり、医者によると兎の肝を食べると治ると言う。
そこで亀が使いに出され、もちろん肝のことは口に出さずに兎を竜宮に連れ帰る。
おおいにもてなされ、散々飲み食いした後、兎は竜王のために肝を差し出すように要求される。
機転を利かせた兎は、偶々陸上の家に肝を置いてきてしまって肝が手元にないと言い逃れ、
再び陸まで亀に送ってもらって、そのままばっくれる。というお話し。

プロメテウスにとっての肝にしろ兎にとっての肝にしろ、それは尹東柱にとっての肝でもある。
不安と焦燥の象徴であり、また疚しさと自己嫌悪、それに応ずる自己省顧の象徴でもある。

この自律、自省の姿勢こそ尹東柱を特徴付けるものだが、
それがキリスト者としての姿勢に帰せられることに違和感を持ってきた。
もちろんキリスト者であることは尹東柱の持つ背景のひとつである。
しかし詩中に表現されていないもので、その詩を解釈するというのは
彼自身の理解には繋がるかもしれないが、詩を感じるということに関しては本末転倒だと思う。

この違和感だが、帰国を控えた2003年2月末、
大学路で尹東柱を主人公にした演劇を観て、ふっとほどけた気がした。
一緒に観た韓国人の友人も含めて観客の多くが涙する演劇だったのだけど
出てくる日本人は、軍人、役人、警察と、日帝という言葉に連想されるその手のイメージで、
僕には少々居心地の悪いものでもあった。
そんな中、尹東柱が延禧専門学校(現在の延世大学)を卒業後、
日本に留学しようと乗船する際、日本名を名乗ることを強要される場面があった。
屈辱と葛藤の独白の末、彼は「ひらぬま とうちゅう(平沼東柱)!」と叫び、舞台は暗転した。

多分、僕が感じたようには、その演劇は仕組まれていなかったと思う。
日本人である僕にとって、当然、
僕を除いた他の観客が感じるのと同じ形で劇中の尹東柱に共感することはできない。
ただ、(劇中に登場する日本人役に対する反発や、居心地の悪さを忘れて)
尹東柱という青年を感じ、理解しようとしたとき、
「ひらぬま とうちゅう!」という場面が、ふっと僕の違和感をほどいてくれた。
自省の姿勢、過度とも思える自己への厳しさの理由のひとつにやっと思い至った気がした。

最後までハングルで詩を詠んだ彼にとって、日本への留学は何だったのだろう。
平沼東柱という日本名はどんな意味を持ったのだろう。
そこに彼の詩の苦しいほどの厳しさがあるように思う。

                                          序詩/尹東柱へ
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by gongduck | 2005-10-14 21:33 | 韓国詩

京都 イノダコーヒ

京都にはコーヒー屋さんが多い。
喫茶店ではなく、コーヒーの店。

久し振りに入ってみた。
以前は三条支店に入ったので、今回やっと本店へ。
祝日なのもあって少し待ったが
いざ座ってみると、表で人が並んでいるのを忘れるほど居心地がいい。
そして何より紅茶党の僕でさえコーヒー、ここではコーヒが旨い。

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イノダコーヒを最初に知ったのは池波正太郎の
『散歩のとき何か食べたくなって』、もしくは『男の作法』だったと思う。
いや『日曜日の万年筆』だったかもしれない。
故高田渉氏からでなかったのはたしかだ。
池波正太郎は、エッセイでも小説の中でも旨いものを書く。
京都に関しても、覚えているだけでも
二条寺町の村上開新堂、千本の大市、三条寺町のサンボア等等

以前、大市の近所に住んでいたけど、とてもとても。。。
だけどいつか、コークスで真っ赤に焼いた土鍋とやらですっぽんを食してみたい
御一人様弐萬参千円也。

サンボアには学部時代、謝恩会が終わってスーツ姿のまま入ってみた。
同じゼミ仲間の女の子が終電で先に帰ったのだけど、
その娘を誰も駅まで送ろうとしなかったのをマスターにしかられたのを覚えてる。
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by gongduck | 2005-10-12 13:08 | 京都のこと

中国調査報告

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                              和尚墩遺跡 東地区
台風一過、空は青く晴れ渡り、手前の池は増水。。。

明日、今回の調査経過を調査メンバーで簡単に発表します。
当初欲張ってみたものの、やっぱり手がまわりそうにないっす。
シンプルに行きます。

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                      和尚墩遺跡西地区
実際に発掘調査が行われているのはこの西地区なのだが
堆積状況があまりよくなくて、また時間との兼ね合いもあり
簡単なサンプリングですませた。
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by gongduck | 2005-10-12 11:41 | 05江蘇省 火山灰の旅