かりんとうblog

序詩/尹東柱

서시      윤동주            序詩     尹東柱

죽는 날까지 하늘을 우러러        死ぬ日まで空を仰ぎ
한 점 부끄럼이 없기를           一点の恥なきことを
잎새에 이는 바람에도            葉の間にゆるる風にも
나는 괴로워했다.               私は憂い煩う.
별을 노래하는 마음으로          星を詠う心で
모든 죽어 가는 것을 사랑해야지,     すべての死にゆくものを愛おしまねば.
그리고 나한테 주어진 길을         そして私に与えられた道を
걸어가야겠다.                 歩きゆかねばならぬ.

오늘 밤에도 별이 바람에 스치운다.   今夜も星が風にかすめる.

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韓国の国民的詩人、尹東柱
彼の初詩集『하늘과 바람과 별과 詩』の冒頭にある序詩

三行目と最終行
「 葉の間にゆるる風」
「星が風にかすめる」
主語と目的語が逆のように見えるが、原文のまま訳した

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後列右が尹東柱
小学校か中学校の教科書に載ってることもあって知らない韓国人はいない
教科書に載る写真なんて年取ったおじさんばかりの中で、
若くて凛々しい尹東柱は女子学生に人気だとか
でも写真が若いのは彼が夭折したから

そして終戦間際の日本の刑務所で亡くなったこともあり、
尹東柱のけがれ無き純粋さは多くの韓国人の心を打つ

韓国語を学ぶ人なら、どこかで一度は出会う詩人ではないだろうか
彼は延禧専門学校(現在の延世大学)を卒業したのち、まず日本の立教大学に留学する
しかし学校が合わず、京都の某私立大学に変わる
そこで友人らと朝鮮独立運動の容疑で逮捕され、福岡の刑務所で終戦間際に病死する

僕は縁あって彼が学んだこの大学に入り、また縁あって延世大学に留学させてもらった
院に入って取った韓国語の授業で、彼の序詩に初めて触れ、
留学中、韓国の友人との勉強会で再会し、また語学堂の文学クラスで出会った
そして大学路の劇場でも出会った

僕にとって彼の詩は苦しい
奪われた言葉で他人を非難するのではなく、自らを律する
その姿勢は彼がクリスチャンであることに起因すると言われる
しかし、あの時代に生き、かつ日本に渡ることの出来た彼の立場と
それに対する葛藤が生み出したもののようにも思う

ハングルで詩を詠み日本に渡って死んだ詩人の日本名は平沼東柱という
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by gongduck | 2005-05-31 13:40 | 韓国詩